スマホは顔を見ればロック解除、冷蔵庫はWi-Fiにつながり、生成AIは履歴書からラブレターまで書いてくれる。何もかもが便利に寄せられているこの時代に、手作業に全振りしたハンドメイドのデニムバッグ制作を就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)の現場よりお届けします!
今回使ったのは、古着の卸で仕入れたチェックシャツとダメージデニム。どっちも店頭には並ばないアウト扱いの服たち。そういう素材が、いちばん面白くなる。チェックシャツは内布にして、デニムは外側のボディに。解体して、構築して、スタッズ足して、チェーンもつけて、Y2Kとちょいパンクを軽くミックス。
利用者さんの声
作ってる間は完全に一人の世界。無心で手を動かすうちに自然と集中力が高まっていくのを感じました。ある意味、マインドフルネス的な時間でした。
で、完成。サイズは肩にかけてちょうどいいくらいで、軽くて使いやすい。でも、ただの実用品じゃ終わらない。見た目の存在感が、しっかりとあります。仕上がったバッグを見て、ふと思ったことがありました。
「これ、ロンドンで売れるんじゃないか?」って。
いまロンドンのストリートで求められてる、「意味のあるもの」ってこういうことなんじゃないかと思いました。実際にロンドンを歩いていたら、たぶん誰かがこう聞いてくるはず。
それ、どこで買ったの?
Where did you get that stuff?
そのときの答えは、すでに決まっています。
これ? 自分で作った。
Oh this? I made it myself.
手で作る。意味を込める。それがちゃんと街にハマる。そんなバッグができました。そこには手を動かした人だけが手に入れられる満足感ってのが確かにありました。便利で安価な量産品より、こういうカルチャーのほうが面白いと思わされたハンドメイド作品でした。
ハンドメイド作品は、minneで販売中です!
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