
リメイクデニムを試着した様子(正面)。シンプルながらも存在感のあるスタイルです。
制作のきっかけは、これまでにない新しいデザインに挑戦したいという利用者さんの声でした。職員とともに何度も意見交換を行い、試作品を重ねながら細部までこだわって仕上げています。既存の型に沿うだけでなく、どの部分を裂き、どこに裏地を入れるかを一つひとつ検討する作業は、集中力と根気が必要です。
特徴のひとつは、クラッシュ加工の計算された配置。裂いた部分の裏側に鮮やかな赤いカモフラージュ柄の裏地があしらわれており、動くたびにちらりと見えるデザインが目を引きます。

クラッシュ部分のアップ。内側に隠された赤色の迷彩柄がアクセントになっています。
見せ方にもこだわりがあり、単にダメージをつけるだけでなく、「どのように見えるか」を考えながら仕上げました。また、ほつれの防止や履き心地にも配慮し、裏地の縫製や全体のバランス調整など細部の工夫も欠かしません。
背面から見ると、クラッシュ加工の範囲が広く、ダメージの層が重なり合うことで独特の表情を生み出しています。ストレートシルエットのシンプルさと対比し、裾にかけてはややワイドに仕上げられているため、スニーカーとの相性が抜群です。

リメイクデニムを試着した背面の様子。クラッシュ加工の広がりが一目でわかります。
このような制作活動は、事業所内の業務として継続的に行われており、完成した作品はイベントやSNSなどを通じて広く発信されています。ものづくりの場が社会とつながり、利用者さんの自信と成長を促す貴重な機会となっています。
利用者さんの声
自分のアイデアが形になっていく過程が面白くて、毎回わくわくします。
就労継続支援A型事業所では、利用者さんが興味や得意を活かし、新しい挑戦ができる環境を大切にしています。今回のリメイクデニムは、その取り組みの一端を示すものであり、「こんな表現も可能なんだ」という発見につながっています。
ファッションやリメイク、クラフトに興味のある方は、ぜひ一度ものづくりの現場を見学してみませんか?自分の手で形にする楽しさや、仲間と共に作り上げる過程から、新たな気づきや働き方のヒントが見つかると思います。
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