10月1日──就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)にとって特別な日だ。新規の利用者さんが多く通所を始めるタイミングであり、作業ラインの空気は一気に変わる。この日は軽作業の工程がフル稼働となり、職員にとっても支援スキルを問われる一日となる。とりわけ、新人支援員にとっては初めての大規模対応であり、緊張感と学びが凝縮された時間だった。本記事では、その1日を追いかけながら、就労継続支援A型事業所が担う役割や、障害者雇用の実践の現場をレポートします。
午前:情報共有から始まる一日
朝一番、作業場に入る前に新人支援員が向かったのはPC画面だった。そこには利用者さんごとの支援計画や作業進捗が共有されている。誰にどの工程を任せるのか、どの部分でフォローが必要か──その判断を下すための情報だ。軽作業といえども、袋詰めや仕分け、検品などは正確さが求められる。効率だけでなく「安心して作業に取り組める環境」をどう作るかが、支援員の仕事を支えています。

午前の作業前、PCで利用者さんごとの支援内容を確認する様子。
一日のスタートは情報の整理から。利用者さん一人ひとりの特性を把握することで、支援がスムーズに進む。
昼:利用者さんの案内と指導
毎月1日は、新しい利用者さんが一斉に加わる日です。新人支援員にとっても挑戦の場となる。午前中から続々と通所し、作業場の雰囲気は一気に活気づいた。
軽作業の説明は単純なマニュアルの伝達では終わらない。作業の段取りを実際に見せながら、利用者さんが理解しやすい方法を選び取る。あるときは身振りで示し、あるときは工程を細かく区切って伝える。新人支援員は何度も視線を合わせ、確認の声をかけながら進めていた。
気づけば時間はあっという間に過ぎ、昼を越えるころには休む間もなく業務のサポートが続いていた。

多くの利用者さんを前に、作業手順を伝える新人支援員。
一度に複数の説明をこなし、進捗を見守りながら対応する姿。現場は緊張感と集中力に満ちていた。
夕方:落ち着きを取り戻す時間
午後の作業を終え、夕方の終礼を前にようやく場が落ち着きを見せる。新人支援員は机に向かい、その日の振り返りを記録にまとめていた。利用者さんがどの工程でつまずいたのか、次回どのようにサポートすればよいのか。単に業務の進捗を残すだけでなく、翌日の改善点を探る作業だ。
緊張が和らいだその表情には、1日の経験を自分のものにしようとする姿勢がにじんでいた。

夕方、ようやく緊張が解けた表情を見せる瞬間。
作業を終え、記録を整理しながら1日を振り返る時間。新人支援員にとっては学びの積み重ねとなる。
利用者さんの声
声をかけてもらえると安心できます。次も頑張ろうと思えます。
利用者さんの言葉からは、支援員とのコミュニケーションが作業の安定につながっていることが見えてくる。支援の質は、一人ひとりがどれだけ安心して作業できるかに直結する。
新人支援員は、1か月を振り返り次のように話した。
職員の声
忙しいですがやりがいのある仕事です。利用者さんの特性に合わせた伝え方を考え、しっかり業務内容を伝えられるように努力しています。目標は、気軽に相談してもらえる支援員になることです。
短期間であっても、自らの成長を感じ取っている様子がうかがえる。軽作業の現場はシンプルに見えるかもしれないが、その裏には職員の工夫と利用者さんの努力が積み重なっている。
10月1日という特別な日に、新しい利用者さんを迎え入れた就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)。慌ただしい一日を過ごした新人支援員の姿からは、支援の実践と学びのリアルが浮かび上がった。ここには、障害者雇用を支える日常と、軽作業を通して働く意欲を形にする取り組みがある。
見学のご案内
就労継続支援A型事業所の現場を見学することができます。軽作業の作業工程、職員による支援の様子を実際に知る機会としてご活用ください。見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
就労継続支援A型事業所Mirrime
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