アクリル絵の具の作品紹介|重なりと発色で広がる表現の世界

Mirrime(ミライム)では、日々さまざまな画材を使ったアート制作に取り組んでいます。

その中でも、特にアクリル絵の具を好んで使用されている利用者さんがいらっしゃいます。

発色の良さ、重ね塗りの自由度、素材を選ばず描ける応用力――アクリルならではの魅力を活かしながら、継続して作品づくりをされています。

今回は、その利用者さんが手がけたアクリル作品を数点ご紹介します。

モチーフの選び方、色の重ね方、素材へのアプローチなど、制作の様子とあわせてお伝えします。


■ 同系色の濃淡で表現する、和テイストの花モチーフ

最初の作品は、同系色で濃淡をつけながら奥行きを出した、和テイストのお花のモチーフ作品です。

一見するとシンプルな色構成ですが、2色を使い分けた花弁が、立体感と深みが生み出しています。

制作では、ベースカラーを置いたあと、乾燥を待ってから少しずつ色を重ねていく工程を繰り返します。

アクリル絵の具は乾きが早いため、テンポよく作業できる反面、筆を入れるタイミングの見極めが重要になります。

この利用者さんは、「一色で終わらせない」ことを意識しており、同じ系統の色でも明度・彩度の違う色を何段階も使い分けています。

その結果、平面的にならず、画面に静かな動きと奥行きが生まれています。和テイストの落ち着きと、アクリルの鮮やかさが両立した印象的な作品です。


■ 絵合わせカルタ用・イチゴモチーフの彩色風景

次は、絵合わせカルタ用イラストの色塗りの様子です。

モチーフはイチゴ。形はシンプルにし、色の塗り分けと質感で“おいしそうに見せる”ことを大切にしています。

この利用者さんならではの、正確かつ緻密なデザインです。
毎回フリーハンドで描かれており、いつも驚かされています!

カルタ用のイラストは、視認性と親しみやすさの両立が必要です。

遠目でも何のモチーフかわかること、小さなお子さんや高齢の方にも伝わることを意識して、輪郭やコントラストを調整しながら制作されていました。


■ デニムパッチワークに描く、デイジーの花

三つ目は、布用アクリル絵の具を使い、デニムのパッチワーク生地にいろんな色のオリジナルデイジーの花を描いている作品です。

紙とは異なる質感の素材に描くため、絵の具の粘度や筆運びを調整しながら進めています。

デニムは織り目があり凹凸もあるため、最初の下塗りでしっかり色を乗せることがポイントになります。

その上から花びらの色、中心のイエローを重ね、布地の上でもモチーフがはっきり浮かび上がるように工夫されていました。

布に描く作品は、そのままバッグや小物へ加工できるのも魅力です。

「使えるアート」として展開できるよう、耐久性や色落ちにも配慮しながら制作を行っています。


■ 利用者さんのこだわり

「色鉛筆、線画はもちろん、水彩画やアクリル画では少しでも見栄えの良い作品に仕上げるために作品の色彩、バランス性、精密性にこだわっています。」


■ むずかしいと感じる点

「水彩画とアクリル画においては、水が多すぎると色が薄くなりすぎたり、逆に少なすぎると乾燥後にヒビが出来て目立ってしまうため、水と絵の具の分量が唯一難しいです。」

と話してくださいました!


ミライムでは、画材の選択も表現の一部と考えています。

アクリル絵の具の持つ力強い発色と重なりの表現は、利用者さんの個性をよりはっきりと引き出してくれます。

これからも、それぞれの「好き」や「得意」を大切にしながら、作品づくりの様子をご紹介していきます。ぜひ次回の作品もお楽しみに。


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