就労継続支援A型事業所で取り組むものづくり ― 茶色のトートバッグ制作レポート【2/2】

就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、利用者さんが働く場を持ちながら、ものづくりのスキルを身につけることができます。当事業所では、障害者雇用を推進しつつ、実際に製品として形になるトートバッグや小物などの制作に取り組んでいます。作業工程を通して、利用者さんは手先の器用さや集中力を養い、職員と一緒に一つの作品を完成させる喜びを感じています。このように、就労継続支援A型事業所は単なる作業の場ではなく、利用者さんの成長とものづくりの楽しさを両立させる環境として機能しています。

今回ご紹介するのは、茶色のトートバッグ制作の工程です。前回の制作に続き、利用者さんが試行錯誤を重ねながら完成させた作品には、細部へのこだわりと丁寧な手仕事が詰まっています。縫製の正確さや内ポケットの配置、持ち手の取り付けまで、一つひとつの工程に注目すると、ものづくりの魅力や就労継続支援A型事業所の支援の質がより鮮明に伝わってきます。さあ、完成までの工程を画像とともに追っていきましょう。


内ポケットを縫製しているところ
内ポケットはバッグの使いやすさを決める重要な工程
 

利用者さんが集中してポケットを縫っています。小さな工程ですが、完成度に大きく影響します。




内ポケットを丁寧に縫うことで、バッグの利便性が高まります。位置や縫い目の正確さが後の工程に影響するため、利用者さんは慎重に進めています。

内ポケットが完成
完成したポケットは耐久性と見た目を両立
 

仕上がった内ポケットは使いやすさだけでなく、見た目の美しさも意識されています。




完成したポケットは、バッグ全体の印象を左右します。利用者さんは位置や縫製の細部まで確認し、丁寧に仕上げました。

両面を仮止め
仮止めで全体のバランスを確認
 

バッグの両面を仮止めして、縫い合わせ前に形を整えます。




仮止めは、縫い合わせの正確さを保つための重要なステップ。利用者さんは慎重に布の位置を調整しています。

縫い合わせていきます
本縫いでバッグの形が見えてくる
 

仮止め後、いよいよ縫い合わせ。本格的な形作りに入ります。




縫い合わせることでバッグの全体像がはっきり見えます。利用者さんは形を意識しながら丁寧に進めています。

縫い合わせ具合を確認
丁寧な確認で精度を高める
 

縫い目や布のずれを確認し、必要に応じて微調整します。




確認作業を繰り返すことで、仕上がりの安定性が向上。利用者さんの集中力が光る瞬間です。

縫い合わせ具合を確認
同じ工程を繰り返すことで正確さが増す
 

繰り返し確認しながら、バッグ全体の縫製を完成に近づけます。




同じ作業を重ねることで、精度が上がり、丈夫で美しいバッグに仕上がります。利用者さんの技術が成長する瞬間です。

アイロンで片付け
アイロンで縫い目や布を整える
 

縫い終えた部分をアイロンで整えると、ラインがきれいに見えます。




アイロン作業で仕上がりが格段に美しくなります。利用者さんは形を整えながら丁寧にアイロンをかけます。

縫い合わせ再開
アイロンで整えた後、縫い合わせを続ける
 

アイロンで整えた布を再度縫い合わせ、バッグの形を完成に近づけます。




整えた布を縫い合わせることで、バッグの完成度が上がります。利用者さんは集中して作業を続けます。

ボディが完成
バッグ本体の完成で全体の形が見える
 

ボディが完成し、バッグ全体の形がはっきりしてきました。




ボディ完成で形が整い、次は持ち手の取り付けに進みます。利用者さんも達成感を感じる瞬間です。

持ち手を仮止め
強度を確認しながら仮止め
 

バッグの持ち手を仮止めし、縫製の準備を整えます。




持ち手の位置や強度を確認しながら作業。利用者さんの集中力が求められる工程です。

持ち手を縫製しているところ
持ち手の縫製でバッグの耐久性を高める
 

持ち手を丁寧に縫い、バッグの強度を確保します。




持ち手の縫製は重要工程。利用者さんは集中して、丁寧に縫い上げます。

持ち手が完成
持ち手完成でバッグの仕上げ
 

持ち手が完成し、バッグ全体の形が整いました。




持ち手がついて完成形が見えました。丈夫で使いやすいトートバッグになっています。

完成したトートバッグを持つ職員
完成品を確認する瞬間
 

利用者さんと職員が一緒に完成したトートバッグを確認。努力が形になった瞬間です。




完成品を手にした瞬間、利用者さんの達成感が伝わってきます。丁寧な作業の積み重ねが形になりました。

利用者さんの声
制作で特に苦労したのは、裏地が外から見えないように工夫することや、パッチワークの位置調整、ポケットの位置決めです。また、デニムの縫い方にも注意し、使っていて壊れないよう丈夫に仕上げることを意識しました。
完成したときは、この形のトートバッグを作るのが3回目で、やっと納得のいく作品になりました。発注者が喜んでくれると、作って良かったと心から思えました。



職員の声
利用者さんが一つひとつの工程を丁寧に進める姿を見ると、就労継続支援A型事業所でのものづくりが、スキル習得だけでなく達成感や自信につながることを改めて感じます。完成したバッグを手にしたときの笑顔は、私たち職員にとっても大きなやりがいです。



茶色のトートバッグ制作を通して、利用者さんと職員が協力して作品を完成させる過程は、就労継続支援A型事業所のものづくりの魅力を端的に示しています。細かい縫製や工夫の積み重ねが、丈夫で実用的なバッグに仕上がり、利用者さんの自信や成長につながる様子が伝わります。障害者雇用の現場としても、こうした取り組みは大切な経験となっています。

見学のご案内

就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、利用者さんが取り組むものづくりの工程や、働く環境を実際に見学いただけます。障害者雇用の現場としても、日々の作業やスキル習得の様子を直接ご覧いただくことで、事業所の雰囲気や支援の内容を理解することができます。見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。


ハンドメイド作品は、minneで販売中です!
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