いわば、リアルな開発ラボのような場所です。

業務は軽作業から制作活動まで、幅広い業務に携わることができます。たとえば、月曜日は軽作業で、火~金曜日は、ものづくりで、なんて働き方ができます。中でも、編み物やクラフト、手作業による制作活動では、ものづくりの楽しさが広がります。色を選び、形を整え、仕上げに気持ちを込める——
まるでプロトタイプを仕上げる開発工程みたいで、ひとつひとつに作り手の思考と感性が詰まっています。働くことの中にある創造性と充実感があふれることで、利用者さんの「好き」や「得意」がしっかり機能します。そこにあるのは、誰かの役に立つことと、自分自身を表現することがリンクしている環境です。それって、すごく今っぽいこれからの働き方ではないだろうか。
今回は、そうした日々の仕事の中で描かれた一枚のペインティングを紹介します。ひとりの利用者さんが構想から仕上げまで手がけたこの作品には、「働くこと」と「伝えること」が結びついたメッセージが込められています。

この作品に描かれているのは、前向きな言葉。それは単なる装飾ではなく、日常の気づきや願いが、文字の形と色に変換されています。制作は一人で行われましたが、そこに込められたメッセージは周囲の人々との関係性や、職場での気づきをベースにして、背景には円形のグラデーションが重ねられ、調和や連帯といった価値観を視覚化しているように見えます。

メッセージとビジュアルが一体化している様子が、細部からも読み取れます。
作業から表現へ
このような制作活動では、自分の考えや想いを視覚的に構築していくプロセスそのものが、自己理解と自信形成につながっています。
就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)のものづくりの業務では、こうした内的成長や個の発信にフォーカスしています。表現することが仕事の一部になっているこの環境は、利用者さんにとって、社会との接点を築く重要な足がかりとなっています。
利用者さんの声
この絵を描くことで、自分の気持ちを言葉にできた気がします。「ともだち みんなで 輪をつくろう」という言葉には、みんなと仲良くしたいという思いが込められています。制作中は色や文字の配置にこだわりながら、自分の考えを整理できました。
普段の仕事は細かい作業が多いけど、この絵を描く時間は自分を表現できる貴重な時間でした。完成した作品を見ると、自信がわいてきて、また挑戦したいと思えます。
見学相談はいつでも歓迎
働くことを通して、自分の力を見つけ、自信へとつなげていくプロセスがあります。ときにものづくりが、気持ちを伝える手段になることもあります。就労継続支援A型事業所は、スキル習得の一環として、一人ひとりのペースを大切にしながら、社会とつながる力を育てる場所です。「働いてみたいけれど、少し不安がある」「どんな環境なのか知りたい」——、そんな気持ちをお持ちの方は、ぜひ一度、見学にいらしてください。私たちは、あなたの一歩を応援しています。
ハンドメイド作品は、minneで販売中です!
https://minne.com/@mirrime