猫柄クッションに宿るストーリー──就労継続支援A型事業所のものづくり現場から
「就労継続支援A型事業所」と聞くと、まだ耳慣れない方もいるかもしれません。ここは、障害がある方が雇用契約を結びながら働ける職場であり、安定した就労の場を提供しています。雇用を通じて社会とのつながりを持ち、スキルを磨きながら収入を得られる仕組みが整っているのが特徴です。
そして、その事業所である大阪市中央区の森之宮にある就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、実際に形になっているのが「ものづくり」の仕事。今回は猫好きにはたまらない、猫柄の猫用クッションを制作しているシーンを追いかけてみました。
ふわふわのクッションをめくると、そこには猫たちの日常をユーモラスに描いたイラスト。食卓でラーメンをすする猫、PCの前に座る猫、のんびり眠る猫。ポップカルチャーを感じさせるデザインが並び、どこかストリート感をまとっています。
この猫柄クッションは、利用者さんが一針ずつ丁寧に縫い進めて完成させた作品。かわいさの裏側には、就労継続支援A型事業所ならではの仕事の流れや、働く人の想いが込められています。

表面に配置された柄は、生活の一コマを切り取った猫のイラスト。
「食べる・遊ぶ・寝る」という猫のしぐさがデザインされており、見るだけで楽しい気分になれます。

針と糸で布をしっかり固定しながら進める作業。
縫製は集中力を要する工程。利用者さんはリズムを大切にしながら縫い目を整えていきます。
利用者さんの声
猫が好きなので、作業中も柄を見るたびに癒されています。縫い目がきれいに揃うと達成感がありますし、完成したクッションを誰かが使ってくれると思うとモチベーションになります。

裏面は実用性を重視した布地を使用。
実際に猫が使うことを考え、洗濯のしやすさや強度にも配慮されています。

ストリートカルチャーを感じさせるモチーフ。
このユーモラスな柄が、クッション全体の世界観を際立たせています。
職員の声
猫用クッションはデザイン性と実用性を兼ね備えたアイテム。利用者さんが楽しみながらスキルを身につけられるのが魅力です。ミシンの扱い方や布の裁断など、一つひとつの作業を積み重ねることで、確実に成長しているのを感じます。

最後の仕上げは集中力が必要な工程。
糸の端を丁寧に処理し、ようやく猫柄クッションが完成に近づきます。
猫柄クッションは、インテリアとして部屋を彩るだけでなく、働く人の努力や想いがしっかりと形になった「ものづくりの成果」です。就労継続支援A型事業所で取り組む仕事は、障害者雇用を支える仕組みであると同時に、利用者さん一人ひとりが自分の力を試し、磨いていけるステージでもあります。
縫製の技術を身につけることはもちろん、デザインに触れたり、完成品が誰かに喜ばれることを想像したりするなかで、働く意義を実感できるのが大きなポイントです。猫柄クッションのように遊び心ある作品が完成していく過程は、利用者さん自身にとっても日々の達成感や自己表現のきっかけにつながっています。
就労継続支援A型事業所の現場には、仕事としての確かさと、ものづくりの楽しさが共存しています。そこから生まれる商品は、社会とつながる橋渡しの役割を果たしているのです。
見学のご案内
就労継続支援A型事業所で行われているものづくりの現場を、ぜひ一度ご覧になってみませんか?
猫柄のクッションをはじめ、日々多彩な制作が進められています。見学は随時受付中ですので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。 実際の現場に触れることで、新しい働き方や可能性を感じられるはずです。
ハンドメイド作品は、minneで販売中です!
https://minne.com/@mirrime
就労継続支援A型事業所Mirrime
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