【就労継続支援A型のアート現場から】休憩中に絵を見るだけで、リラックスできる話。

障害者雇用への確実な一歩を支える就労継続支援A型事業所のMirrime（ミライム）では、実働5時間30分で休憩が1時間30分です。こまめに休憩を挟むことで、脳の疲労を効果的に軽減できます。その休憩時に、この視覚のリセット法を取り入れることで、集中力をより効率的に回復させることが可能です。まずは、こちらの絵を1分間ご覧ください。



少しリラックスできましたか？

実際にカナダ・モントリオールでは、医師が患者に美術館訪問を「処方」する試みが行われています。この取り組みは、アート鑑賞がストレスホルモンのコルチゾールを減少させることに着目したものです。また、ロンドン大学の研究では、アート作品を鑑賞することで、脳内では快楽物質であるドーパミンが分泌され、リラックス効果が得られることが報告されました。

つまり、絵を見ていいなと感じる瞬間は、チョコを口にしたときとほぼ同じくらい脳が喜んでいるということです。たぶん、みんなはそんな科学的背景を知らなくても、「この絵、なんか好き」とか「ちょっとホッとした」と直感的に感じるはずです。実はそれ、感覚的にも科学的にも脳と視覚が反応して、自動リラックスモードに切り替わっている証拠なんです。


美術館に足を運ばなくても、スマホやPCの中に自分だけの逃げ場所があるのは悪くないと思います。「アートって、格式高い場所でしか楽しめないもの」と思っている人でも、疲れているときに効くのは、圧倒されるような大作より、ただ静かに呼吸がゆるむ絵だったりします。たとえば、ふわふわの羊とやわらかく咲いた花が、夢みたいな空気でゆるやかに並ぶ——。そんな1枚を目にした瞬間に、ほんの1分でも脳がスッと軽くなる感覚が、きっとわかったはずです。

利用者さんの声
この絵、ただの羊と花じゃないんですよ。見てると、なんか呼吸がふっとゆるむんですよね。たぶん、深呼吸とか意識しなくても勝手に体が反応してる感じ。疲れたときにアートに逃げるって、なんか意識高いとかじゃなくて、普通に効くんですよ。

仕事の合間に絵を見ることは、それは完全オフでも全力集中でもない、その中間のゾーンです。思考はふんわり回りつつ、体は脱力モードに。いわば「考えながら力を抜く」状態が起きます。瞑想とも、散歩とも違う脳の動きでスクリーンに疲れた目と、張りつめた神経を少しだけリセットしてくれる、視覚でできるメンタルメンテみたいなものです。そんな不思議な効果を使うことも、ひとつのタスクマネジメントではないでしょうか。「1日1枚、気になる絵を眺める」だけで、パフォーマンスはもう少しラクに整うかもしれません。

外を見てみると、欧米には、ワーケーション（Work + Vacation）という言葉があります。文字通りに、休日のミニ旅行中に少し仕事するという働き方が推奨されていたりします。

こういう小さなリセットこそが働き方にフィットしてると実感する人が国内にもいるはずです。実際に就労継続支援A型事業所では、こうした「力を抜きながらも働く」リズムがうまく機能しています。無理なく、自分のペースで仕事を進められる仕組みがあり、その延長線上に障害者雇用というキャリアの選択肢が見えてきます。「1日1枚、絵を見る」ことが、実は仕事と未来を整えるひとつの戦略になるかもしれません。タスク管理も、メンタルメンテも、全部ガチではなくていいと思います。少しゆるめる。それが意外と効きます。

絵の宣伝でした。