保護猫譲渡会で“つくって届けたら”返ってきたもの──就労継続支援A型事業所のものづくりが生んだ循環
就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)で制作した保護猫向けのウェアやアイテムを、先日、保護猫の譲渡会に寄付してきた記事を書きました。(前回の記事)すると、お礼としてオリジナルデザインのお茶をいただくことに。思いがけないものづくりの循環が見えました。

譲渡会での寄付のお礼としていただいたブレンドティー
缶ごとにフレーバーが異なり、パッケージの猫たちも表情豊か。ラベルにはブレンド内容や産地も記載され、細部までデザインが行き届いています。

抽出3分。ふわっと金木犀が立ち上がる
黒烏龍茶はしっかりとした焙煎香と渋みが特徴で、脂っこい料理との相性も良いお茶。一方、キンモクセイ(金木犀)は甘くて華やかな香りを持つ花で、中国茶では香りづけに使われることもあります。この2つのブレンドは、抽出方法次第で香りと味のバランスが大きく変わります。抽出が進むにつれて、最初に感じるのは黒烏龍の香ばしさ。その後、金木犀の香りがじわっと立ち上がり、後味にほんのりとした甘さが残ります。
利用者さんの声
パッケージがすごく可愛くて、正直“見た目重視”かと思ってたんですけど、飲んでみたらしっかり美味しくてびっくりしました。お茶としての完成度が高くて、“かわいいだけじゃない”ってこういうことなんだなって思いました。
今回の記事は、Mirrime(ミライム)のものづくり業務が地域コミュニティや保護猫活動とどのようにつながっていけるのかを示す、ひとつの実例となりました。制作の対象は動物用のウェアや小物。それらを保護猫の譲渡会に寄付することで、製作物が“現場で使われるもの”として流通し、保護猫支援という社会活動の一端を担う形となりました。
寄付というアウトプットは、単に物品を届けることにとどまりませんでした。利用者さんにとっては、自分が関わった制作物が誰かの手に渡り、その反応を目にしたことで、自分の仕事がどう受け取られているかを具体的に受け止めるきっかけになりました。それがモチベーションや学びとして返ってきたのです。
ものづくりを軸に
就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、一般企業と同様の雇用契約のもとで働きつつ、安定した環境とサポートを受けながらスキルを磨けます。当事業所ではものづくりが人気の業務です。企画からデザイン、制作、検品までをプロセスとして整備。障害者雇用の現場でありながら、品質管理や納期意識など“働く上で必要とされる感覚”を経験できるのが魅力です。
見学のご案内
今回のように、制作物が誰かに届き、思いがけない形で“お返し”が届く──それは、就労継続支援A型事業所のものづくりが社会とつながっていることを実感できる瞬間でもあります。
実際に届けたアイテムを通して、保護猫の活動に関わる方々と対話が生まれ、そこからオリジナルブレンドのお茶という心づかいが返ってきました。こうした“つながりの循環”は、事業所の中だけでは感じ取れないリアルな経験です。
Mirrime(ミライム)では、ものづくりの現場を通して利用者さん一人ひとりの力を引き出す支援に取り組んでいます。私たちの働き方や支援のあり方、障害者雇用の実際の現場に関心のある方へ向けて、見学を随時受け付けています。
・実際にものづくりの現場で制作工程を見学できます。
・現場の職員との簡単な交流の場もご用意できます。
自分が作ったものが、社会のどこかで役立つかもしれない。そんな可能性を、自分の目で確かめに来ませんか?
ハンドメイド作品は、minneで販売中です!
https://minne.com/@mirrime
就労継続支援A型事業所Mirrime
🍀利用者さま募集中(見学OK!)
📍大阪市中央区森ノ宮中央1-14-10 鵲森ノ宮ハイツ3階
🚃大阪メトロ・JR森ノ宮駅 7-B出口から徒歩3分
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