日々、新しいカルチャーが生まれては消え、また新たな価値観が生まれる。そんな目まぐるしい時代のなかで、ストリートファッションに欠かせないアイテムといえば、やはりデニムだろう。タフで、時に着古された風合いが持ち主の歴史を物語る。そして、そんなデニムに新たな命を吹き込むリメイクという手法は、まさにストリートカルチャーそのものです。就労継続支援A型事業所のMirrime（ミライム）では、そんなストリートのスピリットを体現するかのように、ものづくり業務でリメイクデニムを制作しています。

ミシンを使ってデニムを縫い合わせる瞬間。
　

作業の始まりは、ミシンによる縫い合わせ。複数のデニムパーツを繋ぎ合わせる、この地道な作業が全体の骨組みを作る。まるで、異なる要素を繋ぎ合わせ、一つのアートを創造していくかのようだ。

縫製作業のアップ。
　

一針一針、正確にミシンを走らせる。ステッチの太さや間隔にもこだわり、全体のデザインを崩さないように細心の注意を払う。この緻密な作業が、デニムの強度と美しい仕上がりを生み出す。

今回の主役は、ライトブルーのデニムと、青色のカモフラージュ柄カーゴパンツ。この2本を解体し、再構築することで、世界に一つしかないデニムが誕生しました。さらに、アクセントとして黒色のラインを加え、全体のシルエットをよりシャープに見せています。

丈をカットする場面。
　

デザインが固まったら、次に丈の調整に入る。不要な部分を大胆にハサミでカットしていく。この工程は、シルエットを決定づける重要なフェーズだ。切り口のラフさもまた、ストリート感を演出する要素となる。

制作風景のバックショット。
　

作業デスクには、生地の切れ端や工具が無造作に置かれている。このリアルな風景こそが、クリエイティブな現場の証だ。混沌とした中から、新たな価値が生まれる。

このリメイクデニムが特別である理由は、そのデザイン性だけではない。製作に携わる利用者さん一人ひとりの「手」によって、生み出されていることだ。一見するとシンプルな作業に見えるかもしれないが、そこには丁寧な手仕事と、細部へのこだわりが詰まっている。

完成したリメイクデニム。
　

そして、ついに完成したリメイクデニム。正面から見ると、ライトブルーのデニムとカモフラージュ柄が絶妙に融合しているのがわかる。左右非対称なデザインが、強い個性を放つ。

リメイクデニムの背面。
　

後ろ姿も抜かりない。バックポケットやベルトループの位置を再配置し、細部にまでこだわり抜いたデザイン。着る者の背中から、メッセージを語りかけるような存在感を放つ。

デザインのワンポイント。
　

黒いラインが加わることで、全体が引き締まり、より洗練された印象に。このワンポイントが、ストリートスタイルに欠かせないクールな雰囲気を演出する。

職員の声
ファッションに精通した利用者さんが作るリメイクデニムは、ストリートカルチャーへの深い理解から生まれる渋い一着ばかり。完成した瞬間の表情には、言葉にならない感動があります。制作者の感性を尊重し、共に試行錯誤しながら一つのものを作り上げて販売するまでのプロセスは、私たちの未来そのものです。

就労継続支援A型事業所が目指すのは、単なる障害者雇用の場ではありません。個々の才能を伸ばし、社会で輝くためのプラットフォームを提供すること。このリメイクデニムプロジェクトは、まさにその理念を体現していると言えます。

ものづくりの可能性

今回紹介したリメイクデニムは、就労継続支援A型事業所のMirrime（ミライム）が掲げるものづくりの可能性の一端に過ぎません。しかし、このデニムには、利用者さんの情熱や挑戦、そして職員との協働のストーリーが深く刻まれています。一つのデニムが持つストーリーは、ファッションを通じて、多くの人々に届けられることだろう。

Mirrime（ミライム）では、このようなクリエイティブな活動を積極的に取り入れています。就労継続支援A型事業所を探している方、または障害者雇用に関心がある方、ぜひ一度、私たちの活動を見に来てほしいです。

見学のご案内

当事業所では、ものづくりをはじめ、様々な業務を通じて、働くことの喜びや社会とのつながりを実感できる場を提供しています。就労継続支援A型事業所での働き方や、どのような業務を行っているのか、もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度見学にお越しください。

個別の相談も随時受け付けています。あなたの「やってみたい」という気持ちを、私たちは全力でサポートします。ご連絡をお待ちしております。