デニムに“正解”はない——就労継続支援A型事業所で見た、リメイクという再構築の現場
真っ白な布地から作るのではなく、誰かのデニムを再構築して、新しい命を与えていく。就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、そんな再生のプロセスが、日々の仕事としてものづくりの現場で行われています。
今回は、Mirrime(ミライム)で取り組んでいるリメイクデニム制作の一部を、4枚の写真とともにご紹介します。デニムにボタンを取り付ける、たった一つの工程にも、緻密な判断と確かな技術が詰まっていました。
職員の指示はありますが、最終的に「ここに付ける」という判断を下すのは、利用者さん自身。感覚と経験を頼りに、手元の一着にとっての“最適解”を探っていきます。迷いながら決める工程にこそ、技術が宿ります。

仮置きはほんの数ミリのズレでも印象が変わるため、慎重に行う
最初に行うのは「このボタン、どこに置くか?」の検討。リメイクとはいえ、構造やデザインのバランスは崩せない。何度も位置を微調整しながら、「しっくりくるポイント」を探していきます。

位置が決まれば、目打ちで印をつけていく
迷いが振り切れたら、即作業に移行。指先で位置を確かめ、目打ちで印を入れる。慎重かつ大胆な決断。ここから、手がどんどん動き始めます。

硬い生地にも対応する専用工具を使用
リメイクデニムの生地は厚く、道具の扱いにもコツがいります。この工程は一発勝負。気を抜けば、ズレたり破れたりしてしまう。力の入れ具合も、熟練の感覚が必要。

デニムにマッチした色味のボタンが馴染んでいる
ボタンが付きました。だけど、それだけじゃ終わらない仕上がり。全体の雰囲気に溶け込んでいて、まるで最初からそこにあったよう。
リメイクデニム制作の工程には、パターン通りに進める仕事とは違った面白さがあります。「このやり方でいいのか?」、「もう少し下の方がいいか?」といった問いを、自分自身で繰り返す。その試行錯誤こそが、制作の質を高めていくのです。
そしてそれは、「就労継続支援A型事業所」の仕事のあり方そのものにもつながっています。決められた作業だけでなく、そこに判断と工夫が加わる現場。そんな場所だからこそ、自信や技術がしっかり身についていくのです。
職員の声
簡単な作業に見えても、迷う場面は多いです。「ここにする」、「こっちはやめとく」という選択の積み重ねが、全体のバランスに直結しますから。
見学のご案内
就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)では、ものづくりの仕事に興味のある方を対象に、見学を随時受け付けています。「ものづくりに関わりたい」、「自分の力を活かせる仕事を探している」——そんな思いをお持ちの方、ぜひ現場の空気を体感してみてください。
実際の制作工程を間近で見ることで、障害者雇用の現場がどう機能しているのか、具体的にイメージしていただけるはずです。正解がひとつじゃない仕事って、ちょっと憧れませんか?
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就労継続支援A型事業所Mirrime
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