就労継続支援A型事業所で広がる“ものづくり”の現場 ― 森ノ宮から堀江へ

　

大阪の森ノ宮にある就労継続支援A型事業所のMirrime（ミライム）では、日々の制作活動が利用者さんのスキルと感覚を育てる場になっている。デニムの裁断やバッグの縫製、アパレルのプリント作業など、アトリエのような空間で手を動かしながら、利用者さんたちは自分たちのペースで学び、創り上げていく。

一般的な就労支援とは異なり、ここでは制作だけでなく「街での体験」も重要な学びの一部だ。この日は、ストリートファッションのペルソナを調査するために、堀江へ外出。街角で実際に自分たちの制作物を着用し、人々の反応や街の色彩、空気感を体感する。森ノ宮での制作と、堀江での外出――二つの環境を行き来することで、ものづくりの幅が自然に広がるのだ。

日常の制作から学ぶスキル

森ノ宮の作業スペースは、静かで集中できる環境が整っている。ミシンのリズム、裁断台に置かれた布の手触り、紙やデジタルで描くデザイン案――すべてが制作の一部であり、利用者さんにとって貴重な感覚体験だ。

就労支援A型の特徴は、制作を単なる作業として扱わず、報酬や評価が伴う「仕事」としての経験ができることだ。職員はサポート役として作業の手順や進行を管理しつつ、利用者さんの自主性を尊重。また、近年ではA型事業所 在宅勤務にも対応し、デザイン修正やデータ入力などをリモートで行う利用者さんもいる。

こうした柔軟な働き方が、継続的なスキル向上と社会参加につながる。

堀江の街を歩く3人。制作したデニムを着用し、街の空気と融合させた。
　

大阪・堀江での屋外撮影。利用者さんが制作したアイテムを着用し、通行人の視線や街のカラー感覚を観察しながら調査を行った。背面からのカットは、街と制作物の関係性を象徴する一枚。

ストリートでのフィールドワーク

堀江では、ただ服を着るだけではなく、街の風景や人の服装を参考にして、自分たちのものづくりに活かす。色や形のトレンドを観察し、どの素材やデザインが現実の街に馴染むかを考える――これがストリート視点のペルソナ調査だ。利用者さんは、実際に制作したデニムやトートバッグを着用し、街角を歩きながら気づきをメモする。A型事業所として、こうした体験の場を持つことが、障害者 仕事 就労支援において新しい価値を生み出している。

制作したアイテムを着用して立つ2人。街のストリートと一体化した自然な表情が印象的。
　

街の風景を背景にした撮影。利用者さんが自ら制作したアイテムを着ることで、服の着心地やカラー感覚を現実に確認し、次回の制作に活かす。

利用者さんの声
街で着ても自然に馴染むかを確かめられるので、自信を持って制作できます。

制作した服を着て笑顔を見せる3人。街の空気が生きるワンカット。
　

撮影現場では自然な笑顔や表情が生まれ、制作への誇りや楽しさが写真に表れた。街の空気とアイテムが融合することで、利用者さんのものづくり体験がリアルに可視化される。

職員は、制作や外出のサポートを行いつつ、利用者さんが主体的に取り組める環境を作ることを重視している。

職員の声
就労支援A型の特徴は、“働きながら学ぶ”こと。森ノ宮での制作と堀江でのフィールドワークを組み合わせることで、利用者さんが制作に対する意識を高められます。

街と制作現場を行き来することで、利用者さんの学びはより実践的で深いものになる。

A型事業所の新しい働き方

近年では、A型事業所 在宅勤務にも対応しており、デザイン修正やデータ入力を在宅で行う利用者さんもいる。制作は森ノ宮で、街の調査は堀江で、必要に応じて在宅勤務――三つの環境を組み合わせることで、柔軟に働きながら学べる仕組みが整っている。このような多様な働き方が、就労継続支援 料金に見合う価値を生み出し、利用者さんが継続して取り組める理由の一つとなっている。

見学のご案内

就労継続支援A型事業所のMirrime（ミライム）では、随時見学を受け付けています。制作現場や街でのフィールドワークを通して、利用者さんの取り組みを直接確認できます。大阪で就労継続支援A型事業所を探している方、また大阪 就労継続支援A型 募集に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

森ノ宮での制作と堀江での外出という二つの環境を体感することで、リアルなものづくりの現場と働き方の選択肢を知ることができます。