パープルとグリーンで再構築|就労継続支援A型事業所のストリートデニム
街を歩くとき、ファッションがその人の存在を語っていることがある。トレンドに左右されるスタイルとは別に、自分の手でつくり出した一着が放つオーラは唯一無二だ。
今回紹介するのは、就労継続支援A型事業所のMirrime(ミライム)の現場で生まれたリメイクデニム。障害者雇用を支える仕組みの中で行われるものづくりは、働くこととクリエイションが交差する場所だ。利用者さんたちが仕上げに向けて確認しているのは、パープルとグリーンの二色を大胆に切り替えたデニムパンツ。単にリメイクするのではなく、新しいスタイルを街に提示するための一歩がここにある。

側面の切り替えラインがしっかり縫われているかをチェック中
側面のラインは、デニムの印象を大きく左右するポイント。利用者さんは手で触れながら縫製の強度や色の切り替わりが美しく見えているかを確認している。

フロントのシルエットを鏡越しに見ながら調整
正面のシルエットはストリート感を決める最重要ポイント。ワイドなフォルムに落とし込みながらも、左右の色がバランスよく映えているかを丁寧に確認している。
リメイクと聞けば、古い服を直すイメージを持つかもしれません。しかし、ここで生まれるデニムは、既存の価値観をひっくり返し、再構築するプロセスの中で息を吹き返します。就労継続支援A型事業所で行われているのは、障害者雇用の仕組みを軸にした実践的なものづくり。利用者さんはミシンや裁断、縫製といった工程を手がけ、最終段階ではシルエットや色のバランスを確認する。今回の2色デニムは、その最終チェックの場面を切り取ったものです。

動きに合わせて見え方を後方からもチェック
ストリートで着こなす際、後方からのシルエットは意外と重要。座った時や歩いた時にどう見えるかを意識しながら、利用者さんが自らの目で確かめている。

ポケットの配置や背面の色の切り替えをチェック
背面は「見られる」パーツでもある。ポケットの位置や配色のつながりを確認することで、デニムとしての完成度が一段と高まっていく。
職員の声
利用者さんが取り組んでいるのは、最初から最後まで通して行う“商品づくり”そのものです。デザインの発想から生地の選定、縫製、仕上げまでを一貫して担うことで、ストリートで映える一着を自分たちの手で完成させています。その過程すべてが経験となり、確かなスキルに繋がっていると感じます。
今回のリメイクデニムは、異なるカラーリングをあえてぶつけたデザイン。そのアンバランスさが逆に新しい調和を生み出し、ストリートで強烈な存在感を放つ。就労継続支援A型事業所のものづくりで生まれるアイテムは、障害者雇用という社会的な側面と、ファッションとしてのクリエイティブな価値が重なり合っている。そこから生まれる作品は、働く人の成長とともに、街に新しいスタイルを投げかけていく。
見学のご案内
見学では障害者雇用を支える仕組みを理解しながら、実際のものづくりの現場を見ることができます。リメイクデニムのようにストリートで映えるアイテムが、どのように制作されているのかを間近で知るチャンスです。
見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。あなたの目で、ものづくりの熱量を確かめてみませんか?
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就労継続支援A型事業所Mirrime
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